バトゥ洞窟の行き方には、KTMコミューターという電車に乗っていく方法や、Grabを使ってタクシーで行く方法などがあります。
バトゥ洞窟には、カラフルな階段や神秘的な本堂などの見どころがたくさんあります。
バトゥ洞窟への行き方や観光の基本情報(服装・料金など)、観光レポートをお伝えします。
バトゥ洞窟への行き方
バトゥ洞窟への行き方は、「電車」、「Grab(タクシー)」、「オプショナルツアー」の3種類があります。
それぞれ一長一短であり、状況や旅行プランによって最適な行き方は変わってきます。
この章では、バトゥ洞窟の行き方として3つの方法を紹介します。
また、各行き方をおすすめできる人も解説します。
電車での行き方
電車の場合、KTMコミューターにのってクアラルンプール中心部からバトゥ洞窟駅まで移動します。
バトゥ洞窟駅で降りたら、徒歩約5分でバトゥ洞窟に到着します。
KLセントラル駅からバトゥ洞窟駅までは、乗り換えなしでアクセスできます。
窓口で行き先(KLセントラル駅orバトゥ洞窟駅)を伝えることで、チケットを購入できます。
ちなみに、「クアラルンプール駅」や「バンクネガラ駅」からも乗り換えなしでバトゥ洞窟の駅まで移動できます。
KLセントラル駅からバトゥ洞窟駅までの所要時間は約40分、料金は片道2.6RM(約81.8円)です。※1
私が帰り道に利用した際も片道2.6RMでした(写真が実際に購入したチケットです)。
電車の中(下記写真)は日本の電車と同様に快適でした!
圧倒的に安い上に乗り換えせずに済む点から、多くのブログではおすすめの行き方として紹介されています。
実際、基本的に電車移動はコスパの良い方法です。
ただし、主に3つの理由から、かならずしも全ての方に電車をおすすめできるとは言えません。
1つ目の理由は、宿泊拠点によっては乗り換えや移動が発生する点です。
前述した駅近くのホテルに宿泊していれば、駅から乗り換えなしで終点のバトゥ洞窟駅まで移動できます。
そうでない場合には、まず「KLセントラル駅」や「クアラルンプール駅」など、KTMコミューターが運行する駅まで移動する手間が発生します。
実際、私はブギッビンタンに宿泊していたため、最寄駅の「プラザ・ラッヤット駅」から「バンクネガラ駅」までの移動が必要となりました。
その際に「時刻表通りに電車が来ない」、「なぜか途中で電車が引き返してしまった」などのトラブルが発生したため、往路での電車の利用は断念しました(最終的には後述するGrabを利用)。
2つ目の理由は、チケット購入がやや面倒である点です。
私が実際に見てきた限り、KLセントラル駅やバトゥ洞窟駅にはチケットの自動券売機がないため、有人対応の窓口でチケットを購入する必要があります。
その際に、「上手く目的地を伝えられない」、「係員がどこかに行っていてチケットを購入できない」といった事態になり得ます。
私が復路で電車を利用しようとした際にも、係員がいない・塩対応&言語が通じないことが原因で、危うく電車に乗り遅れるところでした。
3つ目の理由は、電車が1時間に1本程度しか運行していない点です。
バトゥ洞窟駅までの電車は1時間に1本程度しか運行していません。
そのため、不測の事態(チケットカウンターの人が不在、乗り換えに遅れたなど)が生じると、1時間追加で待つ必要が生じます。
特に帰りのバトゥ洞窟駅(下記写真)は、ホームに何もない上に暑いため、1時間近く待つのは過酷でしょう。
ちなみに、2023年10月時点における時刻表(※2)は以下のとおりです。
KLセントラル駅→バトゥ洞窟駅の時刻表
【平日】
7:00 7:35 7:45 7:58 8:27 9:02 9:35 10:11 10:35 11:36 12:45 13:44 14:44 15:44 16:44 17:47 18:25 19:10 20:12 20:36 21:45 22:53
【土日祝日】
7:30 7:54 8:16 8:49 9:50 10:24 11:14 12:14 13:47 15:04 16:01 17:00 18:06 19:10 20:16 21:26 22:52
バトゥ洞窟駅→KLセントラル駅の時刻表
【平日】
6:00 6:40 7:18 7:55 8:25 9:00 9:32 10:03 11:00 12:05 13:05 14:05 15:05 16:05 17:15 17:31 18:05 18:36 19:55 21:00 22:10
【土日祝日】
6:20 6:50 7:40 8:15 9:35 10:40 12:00 13:05 14:27 15:27 16:20 17:33 18:32 19:42 20:52 22:10
電車の利用がおすすめ人は?
電車での行き方がおすすめな人とそうでない人を表にまとめましたので、良かったら参考にしていただけますと幸いです。
電車での移動がおすすめな人 |
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電車での移動は避けた方が良い人 |
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※参考記事
※1 NEW KTM KOMUTER FARES EFFECTIVES 2 DECEMBER 2015
※2 KTMB – KTM KOMUTER TIMETABLE
Grabでの行き方
2つ目に紹介するのは、Grabという配車アプリを使い、タクシーで直接バトゥ洞窟に向かう行き方です。
市内の一般的なタクシーも利用できますが、観光客に対してはメーターを隠すなどして、不当に高い金額を請求してくることも多いため、基本的には推奨しません。
Grabで現在地付近のピックアップ場所と目的地を入力することで、タクシーを配車してもらえます。
クアラルンプール中心部からの所要時間は約30分、料金は片道15〜20RM(470〜630円)です。
電車を利用する場合と異なり、バトゥ洞窟の目の前まで送迎してもらえるため、徒歩での移動は必要ありません。
Grabの利用方法に慣れるのに多少は苦労する点や、電車と比べると移動にかかる費用が高くなる点がデメリットです。
ただし、日本と比べてタクシー料金は圧倒的に安いため、10km以上遠い場所にあるにもかかわらず500円前後という安さで移動できます。
特に、複数人でバトゥ洞窟を観光する場合には移動費を折半できるため、電車とほぼ同じくらいの安さで行ける可能性もあります。
また、ホテルや最寄りの駅から直接バトゥ洞窟まで移動できる点もおすすめする理由の1つです。
電車の乗り方やホームの場所、チケットの買い方などに頭を悩ませたり、暑い中で移動したりする必要がなくなります。
私たちはバトゥ洞窟に向かう際、KLセントラル駅までの移動に苦労し、途中で電車移動を諦めて「マスジット・ジャメ駅」からGrabを利用しました。
マスジット・ジャメ駅からGrabを利用したところ、2人で18RM(565円)という安さでバトゥ洞窟の目の前まで行けました。
個人的には、乗り換えなしで移動できる方を除いて、手軽さから電車よりもGrabでの移動がおすすめです!
Grabの利用がおすすめ人は?
Grabでの行き方がおすすめな人とそうでない人を表にまとめましたので、良かったら参考にしていただけますと幸いです。
Grabでの移動がおすすめな人 |
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Grabでの移動は避けた方が良い人 |
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他の観光スポットも一緒に回れる&往復の送迎付きのオプショナルツアーもおすすめ
クアラルンプールには、バトゥ洞窟だけでなく、ペトロナスツインタワーや国立モスク、ムルデカ広場など、魅力的な観光スポットがたくさんあります。
実際、KLを旅行する方の大半は、バトゥ洞窟以外の観光スポットも巡るかと思います。
バトゥ洞窟だけでなく、他の観光スポットも訪れたい方には、オプショナルツアーの利用もおすすめです。
オプショナルツアーでは、半日〜1日でKLの主要な観光スポット(バトゥ洞窟を含む)をまとめて巡ることができます。
観光スポット間の移動やホテルまでの送迎もプランに含まれているため、ご自身で移動手段の確保をせずに済みます。
観光スポットを一度にまとめで移動するとなると、タクシーやバス、電車などのチケットをその都度確保する必要があります。
また、電車の遅延などによってスケジュールが乱れる可能性もあるため、半日〜1日で主要な観光スポットを回れない可能性があります。
一方で効率的にバスなどで観光スポットを巡るオプショナルツアーであれば、少ない時間でKL市内の観光を最大限楽しめるでしょう。
会社員などの方で日数を十分に確保できないものの、最大限クアラルンプールの主要な観光スポットを巡りたい方には最適な選択肢となり得るでしょう。
また、移動手段の確保にかかる手間を省きたい方や、英語でのコミュニケーションに不安がある方にもおすすめです。
ただし、電車やGrabと比較して高い費用が発生する点には注意しましょう。
オプショナルツアーの利用がおすすめ人は?
以上をもとに、オプショナルツアーがおすすめな人とそうでない人を表にまとめましたので、良かったら参考にしていただけますと幸いです。
オプショナルツアーの利用がおすすめな人 |
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オプショナルツアーの利用は避けた方が良い人 |
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バトゥ洞窟とは
バトゥ洞窟とは、マレーシアでは珍しいヒンドゥー教の聖地です。
カラフルな階段や巨大な黄金像がフォトジェニックなスポットとして有名です。
また、階段を登った先にある鍾乳洞とその中にある寺院も、神秘的な雰囲気があるスポットとして人気です。
バトゥ洞窟の所在地はこちら。
バトゥ洞窟の料金(入場料)
バトゥ洞窟の入場料は無料です。
カラフルな階段はもちろん、鍾乳洞内や寺院も無料で観光できます。
バトゥ洞窟観光の営業日・営業時間
バトゥ洞窟は基本的に年中無休です。
営業時間(見学可能な時間帯)は8:00〜19:00となっています。
バトゥ洞窟の階段は何段?
バトゥ洞窟に続く階段は272段です。
普段あまり運動していない方にとっては大変ですので、途中で休憩しながら登るのがおすすめです。
バトゥ洞窟観光の所要時間は?
バトゥ洞窟の見どころ(階段や鍾乳洞内)を一通り観光するには、約30分〜1時間程度を見ておくと良いでしょう。
バトゥ洞窟を観光する際の服装にルールはあるの?
バトゥ洞窟はヒンドゥー教の施設であるため、女性の露出(足を出した服装)は禁止されています。
実際に私が訪れた際には、ショートパンツを履いた女性が階段下にいる係員に呼び止められていました。
あらかじめ露出していない服装で訪れるか、階段の入り口付近でスカーフをレンタル(有料)した上で観光する必要があります。
男性の服装に関しては特にルールはありませんでしたが、長い階段を登る必要があるため、動きやすい服装で訪れるのがおすすめです。
また、マレーシアは年中暑いため、男性も女性も可能な限り涼しい服装で観光すると良いでしょう。
バトゥ洞窟の観光レポ【実際に行ってみました】
2023年10月に、行きはGrab、帰りは電車でバトゥ洞窟を観光してきました!
実際に観光した時の流れに沿って、バトゥ洞窟の見どころを紹介します。
巨大なムルガン像がお出迎え
正面口でGrabを降り、道なりに進むと、まずは巨大な黄金のムルガン像が目に入ります。
ムルガンとは、ヒンドゥー教の最高神であるシバの息子です。
バトゥ洞窟に祭られているムルガン像は高さ43mであり、世界で最も大きいと言われています。
圧倒的な大きさと黄金色のムルガン像は、見るものを圧倒するスケール感です。
カラフルな階段とサル
ムルガン像の横にある入り口から、多くの観光客から人気を集めているカラフルな階段を登り始めます。
2018年の改修でカラフルに装飾された階段は、SNS映えする写真を撮れるのはもちろん、登っているだけでワクワクする気持ちになります!
暑い上に急勾配なので、無理せず休憩しながら登りましょう。
また、バトゥ洞窟の階段には野生のサルが住み着いています。
人馴れしているので襲ってこないですが、中には持っている食べ物やスマホを狙ってくるサルもいるため注意しましょう。
巨大な鍾乳洞と極彩色の祭壇・像
階段を登りきると、巨大な鍾乳洞の空間が眼前に広がります。
およそ4億年という気が遠くなるほどの長い年月をかけて作り出された鍾乳洞では、大自然の神秘を感じられました。
東南アジア特有の暑さが感じられる外とは違い、洞窟内はひんやりとして涼しいです。
また、洞窟内にはヒンドゥー教の祭壇や神様の像などが祭られています。
極彩色の祭壇と鍾乳洞の組み合わせは、他では中々お目にかかれない貴重な光景です。
奥の階段を進んだ先にある神秘的な本堂
鍾乳洞内の奥にある階段をさらに登ると小さな本堂があります。
上空から光が差し込んでいる本堂は非常に神秘的でした。
駅の近くに佇む緑色のハヌマン像や豪華絢爛な建造物
本堂まで見終わったら、バトゥ洞窟自体の観光は終了となります。
帰りは電車を使うために、バトゥ洞窟駅まで徒歩で向かいます。
途中にはヒンドゥー教の豪華な建造物などがあり、帰路も楽しみながら歩くことができました。
また、駅の近くには巨大な緑色のハヌマン像があります。
こちらも異国情緒があり、東南アジアを観光している実感を味わえます。
ちなみに、ハヌマン像のすぐ近くには「ラーマーヤナケイブ」という有料の洞窟もあります。
バトゥ洞窟と同様にヒンドゥー教の展示物があるので、興味がある方は訪れてみても良いでしょう。
バトゥ洞窟の行き方・観光情報まとめ
バトゥ洞窟の行き方や基本情報(服装や料金など)、観光の見どころなどを解説しました。
バトゥ洞窟はカラフルな階段と巨大な黄金の像ばかりが注目されますが、大自然の鍾乳洞や神秘的な建造物などの魅力もあります。
クアラルンプール周辺にある観光スポットの中でも、特におすすめしたいところの1つです。
ぜひ今回紹介した情報を参考に、バトゥ洞窟の観光を楽しんでいただけたら幸いです!