武田信玄公の墓と聞くと、山梨県甲州市の恵林寺を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、甲府市には「信玄公火葬塚」と呼ばれる、武田信玄公の遺体を火葬した場所と伝わる史跡が残されています。
今回は、実際に武田神社や円光院とあわせて訪れた「武田信玄公の墓(信玄公火葬塚)」を紹介します。
さらに、大泉寺にある武田家三代の墓もあわせて参拝してきました。
戦国時代を代表する名将・武田信玄公の足跡をたどりながら、甲府の歴史を身近に感じられるスポットの魅力をお伝えします。
武田信玄公の墓(信玄公火葬塚)とは?

甲府市岩窪町の住宅街にひっそりと佇む「信玄公火葬塚」。
武田信玄公ゆかりの史跡として知られていますが、実際にはどのような場所なのでしょうか。
武田信玄公の最期と火葬塚
武田信玄公は1573年(元亀4年)、信州伊那郡駒場(現在の長野県阿智村付近)で病により亡くなったと伝えられています。
信玄公は死の直前、「自分の死を三年間秘するように」という遺言を残したことで有名です。敵対する織田・徳川勢に死を悟られないようにするためだったともいわれています。
甲府市に残る信玄公火葬塚は、武田家の旧臣たちによって信玄公の遺体を火葬し、一時的に葬った場所と伝えられています。
武田信玄公の墓所については全国に諸説ありますが、ここは「火葬塚」として語り継がれている貴重な史跡です。
火葬塚がある場所
信玄公火葬塚は、甲府市岩窪町の住宅街の一角にあります。
武田神社から徒歩約12分、甲府五山のひとつ円光院からも徒歩圏内にあり、武田信玄ゆかりのスポットを巡る際に立ち寄りやすい場所です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県甲府市岩窪町 |
| 見学 | 自由 |
| 拝観料 | 無料 |
| アクセス | 武田神社から徒歩約12分 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし(周辺施設利用は自己判断で) |
| 所要時間 | 10〜15分 |
実際に武田信玄公の墓を訪れてみた
実際に訪れてみると、観光地とは少し違った空気が流れていました。
静かな住宅街に佇む史跡だった
円光院を後にして甲斐善光寺へ向かう途中、地図を見て気になっていた信玄公火葬塚へ立ち寄りました。
周囲は住宅街で、目の前には教育施設もあります。
「本当にこんな場所に武田信玄公ゆかりの史跡があるの?」と思いましたが、風林火山の旗が立っているのですぐに見つけることができました。

私が訪れた際には、近くの幼稚園児たちがお散歩していて、とても穏やかな雰囲気でした。
想像以上に厳かな雰囲気だった
火葬塚には「法性院大僧正機山信玄之墓」と刻まれた石碑が建てられています。
現在の石碑は1779年(安永8年)に建立されたものだそうです。

小さな史跡ではありますが、戦国時代を代表する武将ゆかりの地だと思うと、不思議と背筋が伸びるような感覚がありました。
武田信玄の存在を身近に感じられた
武田信玄公の死は、当時の情勢を左右するほど大きな出来事でした。
歴史の教科書で見ていた人物の足跡を、実際に自分の足でたどることができたのは貴重な体験だったと思います。

3月頃には周辺で梅の花も楽しめるそうなので、歴史好きの方はもちろん、静かな散策を楽しみたい方にもおすすめです。
大泉寺にある武田家三代の墓
信玄公火葬塚とあわせて訪れたいのが、甲府市内にある大泉寺です。
大泉寺とは?
大泉寺は、武田信虎公が建立した曹洞宗の寺院です。
信虎公の菩提寺として知られ、その後は信玄公、勝頼公と武田家三代の墓所となりました。

観光地化されていないため、静かに参拝できる穴場スポットでもあります。
武田家三代の墓
本堂の左手奥へ進むと、武田家三代の墓があります。
- 武田信虎公
- 武田信玄公
- 武田勝頼公
本堂裏の霊廟付近にひっそりと並んでおり、武田家の歴史の重みを感じることができます。

特に勝頼公の墓まであることから、武田家の栄華と終焉の両方を考えさせられる場所でした。
実際に参拝して感じたこと
火葬塚は史跡としての趣が強かったのに対し、大泉寺は「武田家の菩提寺」としての厳かな空気が漂っていました。
長い参道を歩き、本堂裏の墓所へ向かう時間はとても静かで、戦国時代から続く武田家の歴史をゆっくり振り返ることができました。
大泉寺だけを目的に訪れるというよりは、武田神社や甲府五山とあわせて巡るのがおすすめです。
武田信玄ゆかりのスポット
甲府には、武田信玄公ゆかりのスポットが数多く残されています。
武田神社
武田氏館跡に創建された神社で、武田信玄公をご祭神として祀っています。

勝運や仕事運のご利益でも知られ、甲府観光では外せない定番スポットです。
円光院
甲府五山のひとつで、武田信玄公の正室・三条夫人の菩提寺です。

高台に位置し、静かな境内と甲府市街を見渡す景色が印象的でした。
甲府五山
武田信玄公が京都五山・鎌倉五山にならって定めた禅寺群です。
それぞれ異なる歴史や魅力があり、武田家ゆかりの人物の菩提寺も多く含まれています。
武田信玄公の墓へのアクセス
武田神社から徒歩での行き方
武田神社からは徒歩約12分ほどです。
私自身はレンタサイクルを利用して訪れましたが、住宅街の中を進むため特に難しい道のりではありませんでした。
武田神社とセットで巡ることで、信玄公ゆかりの史跡をより深く知ることができます。
車で訪れる場合
武田信玄の墓には専用駐車場はありません。
周辺道路も住宅街のため、車で訪れる場合は周辺施設やコインパーキングの利用状況を確認しながら訪問するのがおすすめです。
武田信玄公の墓に関するよくある質問
武田信玄公の本当の墓はどこですか?
武田信玄公の墓所については諸説あります。
今回紹介した信玄公火葬塚は「火葬した場所」と伝わる史跡であり、菩提寺として知られる恵林寺なども信玄公ゆかりの墓所として知られています。
武田神社から歩いて行けますか?
はい。武田神社から徒歩約12分でアクセスできます。
武田神社、信玄公火葬塚、円光院は徒歩でも巡りやすい距離です。
大泉寺との違いは?
信玄公火葬塚は「火葬塚」と伝わる史跡です。
一方、大泉寺は武田信虎・信玄・勝頼の武田家三代の菩提寺であり、実際に墓所が設けられています。
役割や歴史的背景が異なるため、ぜひ両方を訪れてみることをおすすめします。
まとめ
武田信玄公の墓(信玄公火葬塚)は、甲府市の住宅街に静かに残る歴史スポットでした。
派手な観光地ではありませんが、実際に訪れることで戦国時代の息遣いを身近に感じることができます。また、大泉寺では武田家三代の墓を参拝し、武田家の歴史に思いを馳せることもできました。
武田神社や甲府五山とあわせて巡れば、より深く「武田信玄と甲府の歴史」を楽しめるはずです。歴史好きの方はもちろん、甲府観光を予定している方も、ぜひ足を運んでみてください。
甲府の観光スポットやモデルコースはこちらの甲府観光完全ガイドで紹介しています。