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【マラッカ】セントポール教会の歴史や見どころ・詳しいアクセス方法を紹介!

セントポール教会

世界遺産に登録されているマレーシアの古都マラッカにある、歴史ある教会「セントポール教会(St. Paul’s Church)」。

マラッカセントポール教会はポルトガル占領時代に建てられたフランシスコザビエルゆかりの地です。

本記事ではマラッカのセントポール教会の歴史や見どころ、アクセス情報など観光情報を紹介します!

マラッカのセントポール教会とは?

マレーシアの古都マラッカにあるセントポール教会(St. Paul’s Church)は、マレーシア最古の教会といわれています。

マラッカは世界遺産に登録されていることもあり、セントポール教会をはじめ周辺のスポットは観光地になっていました!

セントポール教会の歴史

まず最初にセントポール教会の歴史を簡単に紹介します。

セントポール教会は、ポルトガル占領時代の1521年に当時のポルトガル人の船長が建てた礼拝堂が起源となっています。

当時は航海の難から救ってくれた聖母マリアに捧げる礼拝堂「聖母受胎告知教会(Our lady of the Annunciation)」と呼ばれていたそうです。

約20年後にフランシスコ・ザビエル(Francisco de Xavier)がマラッカをキリスト教の宣教活動の拠点としたため、ザビエルゆかりの地にもなっています。

その後のオランダ占領時代にプロテスタントの教会に変わり、現在の名称であるセントポール教会と呼ばれるようになりました。

セントポール教会の観光基本情報

セントポール教会は24時間無料で解放されていて、誰でも訪れることができます。
以下、セントポール教会の基本情報になります。
  • 英語名:St. Paul’s Church
  • 住所(所在地):1935, Jln Kota, Banda Hilir, 75000 Melaka, マレーシア
  • 営業時間:24時間
  • 入場料金:無料

セントポール教会の見どころレポ

ザビエル像

実際にマラッカのオランダ広場からセントポール教会やファモサ要塞跡を見学しました!

マラッカセントポール教会はオランダ広場からアクセスできるセントポールの丘の頂上にあります。

セントポール教会は観光スポットとして再整備されていますが、現在も世界中のカトリック教徒にとって神聖な場所であり参拝者も多いようです。

フランシスコ・ザビエルの像

セントポールの丘へ到着すると、まずはフランシスコ・ザビエルの像が待っていました!

ザビエル像

アイハナ
フランシスコ・ザビエルといえば、日本に初めてキリスト教を伝えたことで有名な人物ですよね。

この地にフランシスコ・ザビエルの像がある理由は、マラッカが東南アジア圏のキリスト教(イエズス会)の布教活動の拠点だったからです。

1541年、フランシスコ・ザビエルはポルトガル王ジョアン3世の命でキリスト教宣教のために東南アジア・アジア地域に派遣されます。

ザビエルがポルトガルのリスボンからアフリカのモザンビークを経由して、インドのゴア(当時はポルトガル領)に到着したのはのは1542年のこと。

1545年にマラッカに到着後、現インドネシアのモルッカ諸島でキリスト教を広めたのち再びマラッカに戻りました。

日本を訪れたのは1549年のことです。

マラッカでの宣教後に日本を訪れた理由として挙げられるのが、1547年にマラッカで出会った鹿児島出身の武士「ヤジロウ(音訳:アンジロー)」のすすめだといわれています。

この地にあるフランシスコ・ザビエル像はよく見ると右手がありません。完成後に大木の倒壊によって欠損したといわれています。

教会の跡地

現在のセントポール教会の跡地は屋根がなく廃墟のようになっていました。

セントポール教会

セントポール教会が廃墟となった理由は、オランダ占領時代のマラッカキリスト教会の建立によって主要教会ではなくなったためだといわれています。

ポルトガル占領時代は宗主国のポルトガルでカトリックが信仰されていましたが、のちにこの地を支配したオランダではプロテスタントが主に信仰されていました。

マラッカキリスト教会とは、オランダ広場にある赤ピンク色の教会です。
英語名はChrist Church Melaka。

マラッカキリスト教会

マラッカキリスト教会の建立によってセントポール教会は要塞として再整備され、教会としての役割はなくなりました。

さらにその後のイギリス占領時代にも火薬庫として利用されたことで現在のような廃墟となりました。

セントポール教会の内部にはたくさんの石碑がありました!

よくよく見ると、名前や亡くなった年が彫ってあるので「墓碑」であることがわかります。

墓石

こちらの墓石はプロテスタント派の功績者(オランダ占領時代)のものだそうです。

アイハナ
今回の訪問時は、セントポール教会のホール内で現地のおじさんがギターを弾き語りしていました(笑)

セントポール教会の周辺はしっかり整備されていますが、施設スタッフなどはおらず、自由に散策できるようになっています。

セントポール教会の壁

フランシスコ・ザビエル遺体の一時安置所

セントポール教会の奥の方にあるメインホールにすすむと、フランシスコ・ザビエルが一時的に安置されていた場所も見ることができます。(写真奥のホールの中)

元ザビエル遺体安置所

フランシスコ・ザビエルが亡くなったのは1552年、中国の広東省にある上川島でのこと。(中国布教を目指していたため)

死後マラッカに移送されこの地に安置されたのち、インドのゴアにある世界遺産「ゴアの教会群と修道院」のひとつボム・ジェズ教会に移送され現在に至るまで遺体が安置されています。

セントポール教会の観光所要時間

セントポール教会の所要時間は、教会のみの見学だと20~30分あれば十分です。

セントポール教会とセットでファモサ要塞まで行くことを考えると、オランダ広場から1時間半あれば行って帰ってこれると思います!

アクセス|セントポール教会への行き方を詳しく紹介

セントポール教会はオランダ広場から坂を上った先にあるセントポールの丘(セントポールヒル)にあります。

セントポール教会にアクセスするには、オランダ広場にあるスタダイス(Stadthuys)が起点になります。

▽スタダイスの建物

スタダイス

スタダイスの正面階段をのぼります。

スタダイス正面階段

スタダイスのチケットカウンターを通り過ぎて、そのまままっすぐ進みましょう。

スタダイス階段

まっすぐ進むとコンクリートの道にでるので、左に進みます。

坂を登ると遊歩道の入り口が右手にあるので道なりに進みます。

途中には展望スペースもあり、海とマラッカの街を見渡すことができます。

マラッカの街並み

遊歩道の先にセントポール教会があります。

セントポール教会への遊歩道

オランダ広場からのんびり歩いて実際にかかった時間は約10分でした!

セントポール教会の地図はこちら▽

まとめ

列強諸国の占領をうけてきたマラッカにあるセントポール教会は、マラッカの人気観光スポットとして多くの観光客が訪れている必見スポットです。

フランシスコ・ザビエルゆかりの地なので歴史を知ってから現地を訪問するとさらに面白いですよ。

ぜひ周辺のオランダ広場やファモサ要塞とあわせて訪問してみてくださいね。

【参考文献】