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ヨーロッパへの海外旅行の費用が安い国7選【2024年最新】

ヨーロッパ

ヨーロッパの国には、美しい中世の街並みや自然の絶景、美味しい食事などがたくさんあるため、海外旅行先として非常に人気です。
しかし、日本から遠いことや歴史的な円安などの影響もあり、2024年1月現在は旅行費用が高くなる傾向があります。

そこで、「少ない予算でヨーロッパ旅行に行きたい」という方向けに、観光にかかる費用が安い国を厳選して7ヶ国紹介します。
最初は物価が安い上位3ヶ国、次の章では安い上に治安や楽しさの面でおすすめな4ヶ国を解説します。
また、海外旅行の費用を安く抑えるコツも8つ紹介します。

ヨーロッパへの海外旅行を検討している方はぜひ参考にしてください!

目次

物価が安いヨーロッパの国・地域ランキング

ヨーロッパ旅行を安く済ませるには、現地で使う食費や宿泊費、交通費などの費用を可能な限り抑えることが効果的です。
つまり、基本的には物価が安い国を選ぶことが効果的です。

そこでこの章では、以下の情報をもとに、ヨーロッパにおける物価が安い国をランキング形式で紹介します。

  • ランキングの基準:マーサー「2023年 世界生計費調査」
  • 航空券代:trip.com
  • 物価:HikersBay

この調査では、住居費や交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用などを含む200品目以上の価格を調査し、その結果をもとに「海外駐在員」の視点で各国(各地域)における物価の高さを評価しています。
現地で生活する人の視点で物価を評価しているため、実際にヨーロッパ旅行先における商品・サービスが安いかどうかを判断する基準として役立つでしょう。

「観光地やアクティビティは後から調べるから、とにかく安い国・地域を旅行したい!」という方はぜひ参考にしてみてください。

※ここで紹介する情報は、2024年1月時点(ランキングは2023年)における情報です。実際に海外旅行する際には、かならず最新の情報をご確認ください。

1位:サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

モスタル

ヨーロッパ内で最も物価が安い都市としてランクインしたのは、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都であるサラエボです。

ボスニア・ヘルツェゴビナは、東南ヨーロッパのバルカン半島北西部に位置する国であり、クロアチアやモンテネグロ、セルビアと隣接しています。
首都サラエボの観光スポットとしては、サラエボ大聖堂やボスニア・ヘルツェゴビナ最大のモスクであるガジ・ヒュースレフ・ベイ・モスクなどがあります。

また、サラエボから少し足を延ばしてモスタルという街に行くと、オスマン帝国の影響を受けた旧市街や世界遺産のスタリ・モストと呼ばれる有名な橋などを見ることができます。

特に食事代と交通費が日本と比べて非常に安いため、予算を気にせず外食や観光スポット巡りを楽しめると言えるでしょう。

サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):7万円〜12万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約9,800円
  • 食事代(1食あたり):480円〜1,100円
  • 交通費(タクシー/1km):80円〜160円
  • 水(1.5L):65円〜120円

2位:スコピエ(北マケドニア)

スコピエ

ヨーロッパで物価が安い都市として第2位にランクインするのは、北マケドニアの首都であるスコピエです。

北マケドニアは、バルカン半島の南部に位置する国であり、ギリシャやブルガリア、アルバニアなどの国に囲まれた内陸国です。
マザー・テレサ生誕の地として有名な首都スコピエには、イスラム教の雰囲気が漂う旧市街やスコピエの街を一望できる城塞跡などの観光スポットがあります。

前述したボスニアと比べて航空券はやや高いものの、宿泊や食事にかかる費用は安い傾向があります。
メジャーなヨーロッパ諸国にはない雰囲気があるので、「人とは違ったヨーロッパ旅行がしたい!」と言う方におすすめです。

スコピエ(北マケドニア)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):7万円〜12万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約6,500円
  • 食事代(1食あたり):500円〜1,200円
  • 交通費(タクシー/1km):60円〜130円
  • 水(1.5L):60円〜90円

3位:クラクフ(ポーランド)

クラクフ

ヨーロッパで物価が安い都市として第3位にランクインするのは、ポーランドの首都であるクラクフです。

ポーランドはバルト海に面した東欧の国であり、西側でドイツ、東側でベラルーシ、南側でスロバキアとそれぞれ隣接しています。
首都クラクフの観光スポットとしては、世界遺産にも登録された旧市街や、旧市街とは一味違った雰囲気があるユダヤ人街のカジミエシュ地区などが有名です。
また、バスやタクシーで約1時間半の場所にはアウシュヴィッツ強制収容所もあり、見どころ満載のエリアとなっています。

旅行にかかる費用は上記2カ国と比べるとやや高いものの、イギリスやフランスといったメジャーな国と比べるとリーズナブルであるため、円安状況下の海外旅行先としては比較的手が届きやすいでしょう。

クラクフ(ポーランド)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):7万円〜10万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約8,000円
  • 食事代(1食あたり):900円〜1,700円
  • 交通費(タクシー/1km):80円〜180円
  • 水(1.5L):60円〜140円

【参照元】

マーサー「2023年 世界生計費調査-都市ランキング」
HikersBay
Trip.com

海外旅行におすすめなヨーロッパの国4選【安い・治安が良い・楽しい】

前章では、ヨーロッパの中で単純に物価が安い上位3都市を紹介しました。
ただし、せっかくヨーロッパに海外旅行する以上、安さだけでなく「治安の良さ」や「旅行としての楽しさ」も重視したいところです。

先ほど紹介した3ヶ国にも見所はありますし、海外旅行先として十分楽しめるとは思います。
ですが個人的には、よりいっそう「治安が良く、かつヨーロッパ旅行特有の楽しさを実感できる」国をおすすめしたいと考えています。

そこで筆者の独断と偏見により、実際に旅行したヨーロッパ諸国の中から、「安い」「治安が良い」「楽しい」という3つの条件を満たすおすすめの国を4ヵ国紹介します。
「せっかくの海外旅行ならば、安さだけでなく治安や楽しさも重視したい」という方はぜひ参考にしてください!

スペイン

サグラダファミリア

最初に紹介する国は、南ヨーロッパのイベリア半島にあるスペインです。

スペイン旅行にかかる費用はどれくらい安い?

私が旅行したバルセロナの物価はやや高いものの、前述したマーサーのランキングだと、ローマ(イタリア)やパリ(フランス)、ロンドン(イギリス)と比べて低い順位(=物価が安い)となっています。

参考までにお伝えすると、バルセロナは75位である一方で、ローマは59位、パリは35位、ロンドンは17位です。
そのため、ヨーロッパにおけるメジャーな観光都市の中では、バルセロナは比較的安い費用で海外旅行を楽しめるエリアと言えます。

また、首都のマドリードやビーチリゾートとして人気のテネリフェ島、世界遺産のアルハンブラ宮殿があるグラナダなどのエリアはバルセロナよりも物価が安いため、より少ない費用で海外旅行を楽しめるでしょう。

バルセロナ(スペイン)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):7万円〜12万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約15,700円
  • 食事代(1食あたり):1,500円〜3,100円
  • 交通費(タクシー/1km):180円〜620円
  • 水(1.5L):70円〜200円

海外旅行先としてスペインをおすすめする理由

スペインをおすすめする理由は主に2つあります。

1つ目は美味しい食事を楽しめることです。
スペインには、ムール貝をはじめとした新鮮な魚介やパエリア、スパニッシュオムレツなど、美味しい食べ物がたくさんあります。

パエリア

ヨーロッパだけでこれまで10ヵ国以上訪問しましたが、個人的にはスペインの食事が断トツで美味しかったです!
しかも、ただ美味しいだけでなく、メジャーな国の中では食費を安く済ませることができるのも嬉しいポイントです。

2つ目は、他の国にはない独創的な観光スポットが多いことです。
たとえばバルセロナだと、建築家であるアントニ・ガウディの作品群が有名。
サグラダファミリアやカサ・バトリョなどの建築物は、どれも独創的なデザインで一見の価値ありです。

グエル公園

またグラナダには、イスラム建築の最高傑作として名高いアルハンブラ宮殿があり、煌びやかな装飾や美しい庭園が魅力となっています。

上記2つの魅力はあくまで一部に過ぎず、地中海などの美しい自然やフラメンコをはじめとした芸術など、スペインにはたくさんの魅力があります。
スペインへの海外旅行は、特に「ヨーロッパのグルメや観光、自然などの魅力を最大限楽しみたい!」という方におすすめです!

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ハンガリー

ゲッレールトの丘

2ヵ国目は、クロアチアオーストリアスロバキアなどに囲まれた中欧の国「ハンガリー」です。

ハンガリー旅行にかかる費用はどれくらい安い?

前述したスペインと比べると、旅行費用は圧倒的に少なく抑えることができます。

マーサーが公表したデータだと、首都であるブダペストが227都市中で161位となっており、ヨーロッパの有名な都市と比べると物価はとても安いです。
実際、私が過去2回ハンガリーを訪れた際にも、日本やヨーロッパ諸国と比べて物価が安いのを実感しました(体感的には2分の1〜3分の1くらい)。

特に、レストランでの食費やスーパーで購入する食品等が安かったため、長期間滞在する際にはとても助かりました!

ブダペスト(ハンガリー)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):6万円〜11万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約11,400円
  • 食事代(1食あたり):1,000円〜2,100円
  • 交通費(タクシー/1km):160円〜200円
  • 水(1.5L):40〜100円

海外旅行先としてハンガリーをおすすめする理由

ハンガリーをおすすめする理由は主に3つあります。

1つ目は温泉です。
観光や食事ばかりを注目されるハンガリーですが、実はヨーロッパでも有数の温泉大国です。
日本と比べてお湯の温度が比較的低いことや、アトラクション施設内にあるプールのような雰囲気が特徴的。
宮殿のような豪華な建築物を見ながら入浴できる「セーチェニ温泉」や、有名高級ホテルであるダヌビウス ホテル ゲッレールトの内部にある「ゲッレールト温泉」などが有名です。

2つ目は他のヨーロッパ諸国にはない独特な料理を楽しめることです。
ハンガリーには、グヤーシュや名産のパプリカを使った肉詰め(以下写真)や世界三大貴腐ワインの1つであるトカイワインなど、独特かつ美味しい料理がたくさんあります。

ハンガリー料理

他では味わえない料理を堪能できるのは、海外旅行ならではの醍醐味です。
また、高級食材として知られるフォアグラの名産地でもあるため、日本と比べて安く食べられるのも嬉しいポイントでしょう。

3つ目は美しい街並みを楽しめることです。
旧市街を中心としたブダペストの街並みは、その美しさから「ドナウの真珠」とも喩えられています。

ブダ城

ブダ城漁夫の砦(以下写真)、マーチャーシュ教会など、見る者を圧倒する中世の建築物が主な見どころです。

漁夫の砦

特に、ドナウ川の川沿いから見た国会議事堂を中心とした夜景は、これまで見てきた絶景の中でもトップクラスに感動しました!

ブダペストの夜景

圧倒的な絶景や温泉など、一味変わったヨーロッパ旅行を楽しみたい方には、ハンガリー旅行が非常におすすめです!

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チェコ

ハヴェルスカー市場

3ヵ国目は、ドイツやオーストリアの隣国であるチェコです。

チェコ旅行にかかる費用はどれくらい安い?

マーサーが公表したデータによると、首都であるプラハの物価は227都市中で33位です。
データ上はバルセロナやブダペストと比べて高い物価となっていますが、実際にチェコ旅行した体感では「日本と比べるとやや安い」くらいかなと思います。
別のサイト(HikersBay)では東京都と比べて生活費は1.29倍低いと評価されていたり、実際にプラハ旅行した人の多くが「日本よりも安い」との感想をブログ上で述べていたりするので、個人的にはデータほど高くないと思います。

たとえば、プラハのレストランで頼んだ「スヴィチュコヴァー」という伝統料理(以下写真の料理です!)は、見ての通りボリューム満点ながら930円(2023年5月時点のレート)という安さでした。

スヴィチュコバー

歴史的な円安の現状でも1,000円を切るレートで食事を楽しめるため、物価は安い方であると言えるでしょう。

プラハ(チェコ)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):8万円〜12万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約10,200円
  • 食事代(1食あたり):950円〜1,900円
  • 交通費(タクシー/1km):160円〜230円
  • 水(1.5L):50円〜160円

海外旅行先としてチェコをおすすめする理由

チェコをおすすめする理由は主に2つあります。

1つ目は、おとぎ話に出てくるような中世の美しい街並みです。
首都プラハの旧市街は世界遺産に登録されており、プラハ城から見渡すとオレンジ色の屋根で統一された建物が絶景です。
街中には天文時計や聖ヴィート大聖堂などの見所がたくさんあり、歩いて回るだけで非常にワクワクします。

プラハ城

また、世界一美しい街との呼び声も高い「チェスキー・クルムロフ」(以下写真)や、納骨堂が有名な世界遺産の街「クトナーホラ」など、プラハ以外にも魅力的な観光都市がたくさんあります。

チェスキークルムロフ 観光

2つ目は、名物のビールを中心とした伝統料理です。
チェコの名産と言えば「チェコビール」。
ビール消費量世界一の国であるチェコでは、苦味やコクが特徴的な本格派ビールを比較的安く味わえます。
また、名産のプラハハムや前述したスヴィチュコヴァーなど、ビール以外にも絶品の名物料理が盛り沢山です。

チェコビール

中世ヨーロッパの雰囲気や美味しいビール・食事を楽しみたい方は、ぜひチェコ旅行にチャレンジしてみてください!

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スロベニア

リュブリャナ旧市街

最後に紹介するのは、イタリアやオーストリア、クロアチアと隣接する中欧の国スロベニアです。

スロベニア旅行にかかる費用はどれくらい安い?

結論から言うと、スロベニア旅行にかかる費用はハンガリーと同じくらい安くなるでしょう。

マーサーが公表したデータだと、首都であるリュブリャナは227都市中で143位となっており、ブダペストと同様にヨーロッパの中では物価が安い方であると言えます。
私がスロベニアに旅行した際にも、体感的にはブダペストと同じかやや高いくらいの物価でした。

基本的にスロベニア旅行では、観光スポットを訪問する際にバスなどの交通機関をたくさん使います。
交通費も他のヨーロッパ諸国と比べて安いため、安心してバスや電車などを利用できるのは嬉しいポイントです。

リュブリャナ(スロベニア)への海外旅行でかかる主な費用

  • 成田空港からの航空券費用(片道/2024年2月):7万円〜10万円
  • 宿泊(ホテル/1泊):約13,600円
  • 食事代(1食あたり):1,000円〜2,300円
  • 交通費(タクシー/1km):160円〜310円
  • 水(1.5L):45円〜170円

海外旅行先としてスロベニアをおすすめする理由

スロベニアをおすすめする理由は主に2つあります。

1つ目は、自然の絶景です。
スロベニア旅行の醍醐味は、なんといっても圧倒的な自然の絶景です。
たとえばブレッド湖では、青く澄んだ湖面や周囲を囲むアルプス山脈、そして湖の中央に浮かぶ島にある小さな教会が織りなす”絵葉書のような絶景”を楽しめます。

ブレッド湖

他にも、ヨーロッパ最大規模の鍾乳洞であるポストイナ鍾乳洞や城の一部が洞窟となっているプレジャマ城(以下写真)など、大自然が生み出した観光スポットが点在しています。

プレジャマ城

2つ目は、平和な雰囲気や人の温かみです。
10ヵ国以上訪れたヨーロッパ諸国の中でも、スロベニアは特に人が親切でした。
アジア人観光客はほとんどいないものの、街中で困っていると自然と助けてくれたり、スーパーやお土産物店の店員さんがみんな笑顔でフレンドリーに話しかけてくれたりしました。
また、街中の雰囲気も良い意味で「古さや落ち着き」を感じられたので、観光している間は非常に心が浄化されました。

上記に加えて、リュブリャナの古き良き街並みも魅力的でした。

リュブリャナ旧市街

スロベニア旅行は、「大自然や落ち着いた雰囲気・街並みで癒されたい」という方におすすめです!

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ヨーロッパへの海外旅行費用を安く抑えるコツ

ここまで読み進めて、「想定よりも旅行代が高い」と思った方もいらっしゃるでしょう。

円安などの影響もあり、2023年時点においてヨーロッパへの海外旅行にかかる費用は高いのが現実です。
未だ円安の傾向はあるものの、2023年8月時点と比較して、2024年1月はヨーロッパ旅行の費用がやや安くなりました。
2020年以前と比較して高いものの、観光や食事などを可能な限り楽しみつつ、工夫次第ではヨーロッパ旅行の費用を安く抑えることは可能です。

そこでこの章では、過去10ヵ国以上ヨーロッパ諸国に旅行した経験を基に、ヨーロッパへの海外旅行費用を安く抑えるコツを8つ紹介します!
「少ない予算でヨーロッパ旅行を楽しみたい!」という方はぜひ参考にしてみてください!

ヨーロッパ旅行が安い時期に行く

最もおすすめなのは、オフシーズンの時期にヨーロッパ旅行に行く方法です。
ヨーロッパ旅行のオフシーズンとは、基本的には以下のシーズンを指します。

  • 9月下旬〜12月中旬:夏の観光シーズンが終わった後〜クリスマス前までの期間
  • 1月〜3月中旬:寒い上に日照時間が少ないため、観光客が少ない傾向がある期間

オフシーズンは、夏や春の観光シーズンと比較して、パッケージツアーの代金や現地のホテル代などが安くなります。
実際、私がパッケージツアーを利用して3月上旬に中欧旅行した際には、ハイシーズンと比べて約3分の2くらいの金額となりました!
※8日間の食事や宿泊等が全てついたツアーで15万円程度/1人

しかも、ただ安いだけでなく観光客が少ないため、ゆったりと観光を楽しめる上に、写真も非常に撮りやすくて良かったです。
「天気が悪いのでは?」と不安に思う方もいますが、寒いだけで必ずしも天気が悪くなるわけではないので安心していただければなと思います(私たちが行った時は全日晴れていました!)。

上記より、“旅行の期間を長く取りたい方”や”落ち着いて観光したい方”、”パッケージツアーを利用したい方”には、オフシーズンのヨーロッパ旅行が非常におすすめです。

LCCを利用する

ヨーロッパの旅行費用を安くする手段としては、一般的な航空会社よりも格安価格で航空券を買えるLCCの利用も有用です。

たとえば2024年2月26日における成田空港発パリ着の航空券(2024年1/1確認時点)だと、日本航空の場合は272,280円である一方で、LCC(中国東方航空)を利用することで66,240円と約4分の1まで安くなります。
実際にどの程度安くなるかはケースバイケースであるものの、大幅に航空券代を削減することが可能です。
基本的に旅行費用の大半を航空券代が占めるため、ここを削減できるのは大きいでしょう。

ただし、LCCでは食事やアミューズメント(映画の視聴等)、手荷物などは全て別料金となっていることが一般的です。
こうしたサービスを全て利用すると、一般的な航空会社を利用する場合と大差ない金額となり得るため注意しましょう。

飛行機での食事や楽しみは犠牲にしてでも、安い費用で海外旅行を楽しみたい」という方におすすめです。

平日便や深夜・早朝便、経由便を利用する

航空券代を大幅に安くする手段として、平日便や深夜・早朝便、経由便の利用も効果的です。
それぞれの概要は以下のとおりです。

平日便

平日に出発する便です。
需要が少ないため、週末や休日出発の便よりも安くなる傾向があります。
お仕事の休みを調整できる方や学生、定年した方などにおすすめです!

深夜便・早朝便

深夜または早朝に出発する便です。
日中に出発する便よりも航空券代が安い傾向があります。

ただし、バスなどの営業時間外といった理由により、現地到着後の移動手段が限られるおそれがある点に注意が必要です。
深夜便や早朝便を利用する際は、事前に到着後の移動手段を調べておきましょう。

経由便

経由便とは、目的地までの間に別の場所を経由する便です。
たとえばヨーロッパ行きの経由便だと、途中でドバイなどを経由します。

直行便と比べて、大幅に費用を安く抑えられる可能性があります。
ただし、待ち時間が数時間〜十数時間となるため、旅行スケジュールに余裕を持てない場合は直行便を選ぶ方が良いでしょう。
また、待ち時間に宿泊するホテル代金が高くなるリスクや、待ち時間の暇つぶしが必要となる点にも注意です。

経由便を利用する際には、待ち時間における暇つぶしの予定や、ホテル代や食事代などを安く済ませるプランも考えておきましょう。

個人手配で「ホテル+航空券」のフリープランをチェックする

食事や観光などが全てセットになった「パッケージツアー」ではなく、ホテルと航空券のみが付いたフリープランを利用することで、海外旅行の費用を安くできる場合があります。

たとえばフリープランによってホテルのグレードを下げることで、パッケージツアーと比べて少ない予算でヨーロッパ旅行を楽しめる場合があります。
また、需要が多いハイシーズンはパッケージツアーの料金が高いため、相対的にフリープランの方が安くなる傾向は見られます。

ホテル+航空券のセットを個人手配できるサイトとしては、「トラベルコ」が使いやすくて便利です!
私もケアンズ旅行に行った際にはトラベルコを重宝しました。

トータル費用が安くなるお得なパッケージツアーを探してみる

「航空券とホテル代」の合計だと、個人で手配した方が旅行費用は安くなる場合が多いです。
しかし、観光スポットの入場料や現地での移動料金、食事代など込みで考えると、パッケージツアーの方がトータルの費用が安い場合も多いです。

たとえばバルセロナ旅行を例にすると、サクラダ・ファミリアやその他ガウディの建築物に入場するたびに数千円ほどの料金がかかります。
また、バスなどで移動するたびに数百円ほどの交通費、食事するたびに数千円の代金が発生します。
こうした費用を合計すると、現地で利用する現金だけで数万円以上となるでしょう。

パッケージツアーだと交通費や食事代、入場料などが全てツアー料金に含まれているため、別でかかるのはお土産代や飲み物代などの微細な費用のみです。
そのため、個人手配の場合と比べてヨーロッパ旅行の費用が安くなるケースもあります。

たとえば私はクロアチアへの旅行で、パッケージツアーと個人手配の両方を使った経験があります。
同じ期間で比較すると、パッケージツアーの方が費用を安く抑えることができました!
理由は様々考えられるのですが、現地の物価が比較的高かったため、食事や移動費が全て込みだったためにトータルの料金を安くできたのが大きかったと思います。

「パッケージツアー」と「個人手配」のどちらが安いかは、国や時期、旅行スタイルなどによって変わってきます。
そのため、比較検討した上でツアーと個人手配のどちらにするかを判断すると良いでしょう。

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現地で自炊する

個人でヨーロッパ旅行する方におすすめなのが自炊です。

毎回レストランで外食していると、食費だけで相当な費用がかかってしまいます。
特に2024年現在は、歴史的な円安と世界的な物価高騰が続いているため、なおさら1回の外食でかかる費用は高いでしょう。

キッチン付きのアパートメントなどに宿泊し、スーパーで買った食材などを使って自炊すれば、外食と比べて一食あたりの費用を大幅に安くできます。
旅行期間が長期にわたるほど、節約の効果は大きくなるでしょう。

Airbnbなどのサービスで民泊を利用する

Airbnbなどのサービスで民泊を利用することで、宿泊にかかる費用を安くできます。

パッケージツアーや大手旅行代理店でフリープランを予約する場合、基本的には一定以上のグレードのホテルに宿泊するため、相応の費用がかかります。
一方で民泊ならば、一般人が貸し出している住居やアパートメントに宿泊するため、ホテルと比べて宿泊料金が安く設定されている場合が多いです。

ただし、一般人が貸しているため、家主や他の宿泊者とのトラブルに注意が必要です。
また、部屋によっては設備が不十分であったり、交通の便が極端に悪い立地にあったりする可能性もあります。

そのため、かならず家主の評判や立地、部屋内部の設備等をしっかりチェックした上で借りましょう。

旅行保険が付帯されているクレジットカードを持っていく

旅行保険が付帯されているクレジットカードを持っていくことで、海外旅行保険の加入費用をカットできる可能性があります。

ヨーロッパに限らず海外旅行に行く際には、万が一のケースに備えて旅行保険に加入することが一般的です。
加入しておくことで、高額な治療費などを負担するリスクを軽減できます。

しかし、海外旅行保険への加入には、数千円程度の費用が発生します。
頻繁に海外旅行する人にとっては、毎回の負担は決して軽くないでしょう。

一方で旅行保険が付帯されているクレジットカードがあれば、旅行保険に加入せずに済む場合があります。

ただし、一般的な旅行保険と比較して、クレカの旅行保険は補償金額が少なかったり、補償の範囲が狭かったりすることもあります。
したがって、補償金額や範囲が十分なクレジットカードを新規で保有しておくことが重要です。
もしくは、すでに保有しているクレカの補償が不十分である場合は、旅行保険に別途で加入しておきましょう。

海外旅行に持って行くクレジットカードとしてはエポスカードがおすすめです。
旅行代金をエポスカードで支払うことで、海外旅行傷害保険が適用されます。
旅行先の国で病気や事故に遭った際に、最大3,000万円の補償を受けられます。

また、海外旅行保険以外にもエポスカードには以下の魅力があります。

  • 一般カードの場合、入会金・年会費永年無料
  • カメラなどの機器が破損した場合にも、20万円を上限に補償してもらえる
  • 盗難により不正利用された場合、61日前(お届け日を含む)以降の不正使用による損害が全額補償となる

クレジットカードがあれば、為替を気にせずに、現地の買い物や食事などの買い物をスムーズに行えます。
海外旅行保険の利用を検討している方はもちろん、買い物や食事をトラブルなく楽しみたい方はぜひクレジットカードのご利用を検討してみてください!

ヨーロッパへの海外旅行に関するまとめ

今回は、海外旅行の費用が安いヨーロッパの国を7ヶ国紹介しました。
お伝えしたように、物価の安さという点では中欧や東欧の国がおすすめです。
メジャーな国ももちろん良いのですが、中欧や東欧にも特有の魅力がたくさんあるので、ぜひ検討してみてください!

また、本記事では海外旅行の費用を安く抑えるコツも紹介しました。
特に、オフシーズンの旅行や格安航空便の利用は、場合によっては大幅に旅行代金を抑えられるため非常におすすめです。

今回紹介したヨーロッパの国を選んだ上で、費用を安く抑えるコツを実践してもらえれば、ヨーロッパ旅行をより一層お得に楽しめるかと思います。
お伝えした内容を参考に、ぜひヨーロッパへの海外旅行にチャレンジしてもらえると嬉しいです!

海外旅行に関しては、別の記事でもお役立ち情報を紹介しています。

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